中国に行くときビザは必要?その種類と手続きについて

中国

2018年、ビザなしで渡航できる国の数を比較する英国のヘンリー&パートナーズの「パスポートランキング」で、日本が1位を獲得したことも記憶に新しいですね。日本からは中国もビザなし渡航が可能な国に含まれています。

ただ条件があり、目的や滞在日数によってはビザの取得が必要です。中国への渡航を目的とするビザの種類や取得に必要な書類についてご紹介します。

※1元=約16円(2019年4月)

ビザなしで中国に渡航できる条件

入国カード

日本人が中国を訪問する場合、15日以内の滞在で入国目的が観光・商用・親族訪問・通過であれば、ビザは不要です。

中国入国の際には「外国人入境卡(Arrival Card)」を記入しますが、ビザなし渡航の条件を満たしているなら、ビザナンバーとビザ発行地の箇所は無記入でも構いません。短期間の滞在であれば滞在先もホテルの名前で大丈夫です。

入国の際には特に渡航目的やビザ取得の有無、帰りの航空券の提示などは求められませんが、もしビザを取得せずに15日を超えて滞在してしまったら、中国から出国するときに罰則金を支払うことになります。

私は以前に不注意でビザがない状態で滞在日数が15日を超えてしまい、廈門(アモイ)市の空港で5,000元の罰則金を支払いました。

中国のビザの種類

空港

ビザなしで渡航できる条件にあてはまらない場合、ビザの取得が必要です。たくさんあるビザの中から日本人が取得する可能性の高いビザを以下にご紹介します。

  • L:観光
  • M:商用、貿易活動
  • S1:中国で就労、留学などの理由で滞在をしている配偶者、父母、18歳未満の子女、配偶者の父母、およびその他私的理由により中国に居留中の人員を長期(180日以上)訪問
  • S2:中国で就労、留学などの理由で滞在をしている配偶者、父母、18歳未満の子女、配偶者の父母、およびその他私的理由により中国に居留中の人員を短期(180日以下)訪問
  • X1:長期留学(180日以上)
  • X2:短期留学(180日以下)
  • Z:就労

実際の目的に沿った内容のビザを申請する必要があります。

必要書類

パスポート

ビザの種類によって用意するべき書類は異なりますが、以下の5点はすべてのビザに共通して必要となるものです。

  • 1. パスポート原本(有効期限が6カ月以上残っていること、余白は2ページ以上)
  • 2. パスポートコピー
  • 3. 証明写真(縦4.8mm✖️横3.3mmの6カ月以内のもの、背景は白)
  • 4. 中華人民共和国査証申請表
  • 5. 申請代金

ビザ申請機関や個人の状況に応じて申請書類が若干異なったり、追加の書類を要求されることもあるので注意が必要です。事前に一度申請先に電話して、個人の状況を伝えた上で必要書類を確認した方が確実です。

観光ビザ(L)と商用ビザ(M)で必要となる書類

観光ビザ(Lビザ)

航空券(Eーチケット控え)コピーに加えて下記のいずれか。

  • 1. ホテル手配確認書
  • 2. 中国国内機関発行の招聘状(FAX・写し可)
  • 3. 中国在住者発行の招聘状(FAX・写し可)と発行者の身分証明書両面コピー(中国人)/パスポート、中国滞在証明の写し(外国人)

商用ビザ(Mビザ)

中国国内の貿易相手発行の商務活動書類、経貿交易会招へい状などが必要。

招へい状の内容

  • 1. 申請者個人に関する情報:姓名、性別、国籍、生年月日など
  • 2. 申請者訪中に関する情報:訪中理由、入出国予定日、訪問地など
  • 3. 招へい機関あるいは招へい者に関する情報:招へい機関名称あるいは招へい者姓名、電話番号、住所、招へい機関印、取締役代表あるいは招へい人の署名。

※数次査証を申請する際には、以前に取得した数次査証、あるいは出入境記録のコピー、または被授権単位数次査証招へい状が必要です。

家族ビザ(S)で必要となる書類

家族ビザ(Sビザ)とは中国で就労、留学などの理由で滞在している外国人の家族、およびその他私的理由により中国に居留中の人員を訪問する場合のビザを指します。

S2(180日以下)

  • 1. 中国国内に居留する外国人(招へいする親族)からの招へい状(FAX・PDF可)
  • 2. 招へい者のパスポートコピー、居留証コピー
  • 3. 申請人と招へい人の親族関係を証明する書類(戸籍謄本、結婚届、出生届、公安派出所発行の関係証明あるいは親族関係公証書など)

※駐在者・留学生の親族の他、私人事務などの目的での申請があります。 その場合、中国大使館が求める訪中目的に関する書類が必要です。

S1(180日以上)

上記のS2で必要になる書類に加えて中国に入国後、30日以内に居留する地域の県級以上の人民政府公安機関出入境管理機関で居留申請をする必要があります。

留学ビザ(X)と就労ビザ(Z)で必要となる書類

長期留学ビザ(X)

中国に留学する者が対象。

X2(180日以下)

現地受入先学校からの「録取通知書(入学許可書)」。

X1(180日以上)

「録取通知書(入学許可書)」に加えてさらに「外国留学人員来華査証通知表(JW202 または JW201)」が必要です。

中国に入国後は、30日以内に居留する地域の県級以上の人民政府公安機関出入境管理機関で居留申請をする必要があります。

就労ビザ(Zビザ)

下記書類のいずれか1つ。

  • 1. 「外国人就業許可証書」または「外国人就業証」
  • 2. 「外国専家来華工作許可証」
  • 3. 「常駐代表機構登記証」
  • 4. 「商業目的文芸演出許可書」(文化行政管理部門発行/友好目的公演を除く)
  • 5. 「外交人在中華人民共和国从事海上作業邀請函」(中国海洋石油総公司発行)
  • 6. 外国文化センター招へい職員確認書

中国に入国後、30日以内に居留する地域の県級以上の人民政府公安機関出入境管理機関で居留申請をする必要があります。

ビザ申請先

ウェブサイト

申請先近くの方は自身で申請すると代理店手数料をおさえられますが、申請できる時間帯が決まっていたり、混雑状況によってはかなり待ち時間が長いこともあります。遠方の方などは代理店を通して申請すると費用はかかりますが、自身の手間が省けます。

2016年10月より中国ビザの申請先は中国大使館・総領事館から「中国査証申請サービスセンター」となり、より便利になりました。私は大阪のビザセンターに数回行きましたが、ビルも新しく清潔で待ち時間も短く、対応も親切でした。

旅行会社の代理申請も可能です。旅行代理店によって手数料が異なります。代理店を選ぶ際にはビザ申請の経験が豊富なところがおすすめです。

各ビザセンターの情報

東京ビザ申請センター

  • 住所:東京都港区虎ノ門4ー1ー17神谷町プライムプレイス8階
  • 電話番号:03-6430-2066
  • FAX:03-6432-0550
  • 業務時間:月~金曜(祝日除外)
  • 申請受付時間:午前9時~午後3時
  • 支払いと受け取り時間:午前9時~午後4時

 

「普通申請」「緊急申請」「特急申請」サービスができる(特急申請の受付:~午前11時半)

名古屋ビザ申請センター

  • 住所:名古屋市中区錦1-5ー11名古屋伊藤忠ビル4階413号室
  • 電話番号:03-6430-2066
  • FAX:052-228-0129
  • 業務時間:月~金曜(祝日除外)
  • 申請受付時間:午前9時~午後3時
  • 支払いと受け取り時間:午前9時~午後4時

 

「普通申請」のみ可能、所用日数は6営業日

大阪府ビザ申請センター

  • 住所:大阪市中央区博労町3ー3ー7ビル博丈9階(旧ORE本町南ビル9F)
  • 電話番号:03-6430-2066
  • FAX:03-6432-0550
  • 業務時間:月~金曜(祝日除外)
  • 申請受付時間:午前9時~午後3時
  • 支払いと受け取り時間:午前9時~午後4時(「緊急申請」「特急申請」の受付:~午前11時半)

ビザ取得に必要な日数

建物内

予定する出発日に間に合うように、日数に余裕をもってビザを申請する準備をしましょう。書類に不足や不備があったり、申請後希望したビザの許可がおりない可能性もあります。また土・日・祝日や、連休のある月はビザ取得所要日数がより長くかかりますので特に要注意です。

  • 普通申請:4営業日(名古屋ビザセンターは6営業日)
  • 緊急申請(加急申請):3営業日(名古屋ビザセンターは申請不可)
  • 特急申請:2営業日(名古屋ビザセンターは申請不可)

この所要日数は個人が直接ビザセンターに申請した場合のものであり、代理店などを通して申請する場合は、さらにプラス3~4日営業日がかかります。

ビザ申請料金

空港

代理店を通さずビザ申請センターに自分で申請した場合の、ビザ取得にかかる費用を以下にまとめました。

この費用は中国大使館・領事館が受領するビザ料金に、ビザ申請センターが受領するビザ申請料金を加えたものです。実際に支払う金額にはさらに消費税を加算した金額になります。

入国回数:普通申請、緊急(加急)申請、特急申請(単位:日本円)

  • シングル(1回入国):8,000、14,000、17,000
  • ダブル(2回入国):10,000、16,000、19,000
  • 6カ月マルチ(期間内の複数回入国):11,000、17,000、20,000
  • 12カ月マルチ:15,000、21,000、24,000

代理店を通す場合、各代理店にもよりますが、一般的に4,000〜5,000円程度の手数料がかかります。

1回入国のビザは、中国に入国してから出国すると失効します。この「出国」には中国に返還された香港やマカオへの渡航も含まれますので注意してください。

ビザ申請時の注意点

ビザ

私自身の経験からビザ申請の注意点をご紹介します。ビザの制度は定期的に変更されます。そのため、毎回ビザを更新する際には、もう一度調べるべきです。過去に取得した手続きと同じであると思っていると失敗することがあります。

書類に不備があった場合、ビザ取得所要日数、旅行スケジュールにも影響が出てしまいます。

ネットの情報だけで安心しないで

自身で申請する場合、公式サイトのインターネット上だけの情報に基づいて書類を用意するのではなく、事前に電話で問い合わせした方が確実です。私の場合は、インターネット上に載っているもの以外の書類も必要でした。

総領事館は業務が多忙であるためか、いつも電話がなかなかつながりませんでした。新しく開設されたビザセンターの方が、電話もつながりやすく、対応も親切です。

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まとめ

中国向けのビザでは期間内に入国できる回数や、滞在可能日数などの条件がついています。初めての申請のときには、1回入国でかつ滞在可能日数の短いビザが発行されることが多く、徐々に実績が増えるに従って、複数回入国や滞在可能日数が長いビザが申請可能になります。

証明写真についてですが、ビザセンターや領事館の中にも身分証明書用の写真撮影機があり、写真を忘れてもその場で撮影できます。ただ子供は使用できないので注意してください。