台湾

台湾・新北市のフィットネスジムに現地採用!留学の思い出の地で叶えた海外就職

海外就職のきっかけや理由は様々ですが、思い入れのある場所で働きたいという気持ちが行動を促すこともあります。

海外で働く日本人の体験談をお届けするインタビュー、今回は学生時代に留学していた台湾で仕事をする友沢さん(男性・45歳)です。新北市のフィットネスジムに現地採用社員として勤務しています。

台湾で具体的にどのような仕事をしているのか、実際に働いてみて何を感じるのかなどについてお伺いしました。

留学していた台湾にもう一度

学生時代に半年程、台湾に留学したことがありました。その時の思い出があり、もう一度訪れたいと思っていました。

一度は日本企業に就職して働いていたのですが、また台湾で生活してみたいという思いが消えず、留学中にお世話になった友人の薦めもあって、会社を辞め台湾で職を求めることにしたのです。

台湾で日本語を生かせる職場を探した

留学中に台湾語を学んでいましたが、完璧とは言えず、やはり言葉のハンデは少なからず感じていました。そのため、できるだけ日本語が生かせる職場を探していました。

台湾でも顧客に日本人がいる企業の場合は、日本人の従業員を求めていることもあります。日本人がよく利用する施設なら、日本語ができるスタッフがいると対応がスムーズに行えてトラブルも少ないため、日本語が話せるだけで重宝されます。

日本語も台湾語も使う事務の仕事に採用

就職活動の結果、新北市にあるフィットネスジムで事務員として働けることになりました。施設を利用されるお客様には台湾の方も日本の方もおり、日本語も台湾語も使う環境です。

仕事内容は主に日本人の方への入会手続き等の事務処理ですが、台湾人の方への対応も求められます。実際に勤務を始めましたが、特に問題なく仕事を行うことができました。

なお、1カ月の給料は36,000元(日本円で約122,400円)です。

日本人にしかできない仕事で信頼を得る

フィットネスジムでは様々な仕事があります。利用されるお客様によるトラブルも少なからずあるのですが、日本人の方への対応はほとんど私が行いました。

また、営業の仕事もあります。日本企業に赴いて施設のパンフレットを片手に会員の募集をするのですが、多くの方に入会して頂き私への評価も上がりました。

日本人にしかできないこともあり、期待されてもいるので、達成できた時の充実感は計り知れないものがあります。

台湾人との考え方の違いが誤解を招くことも

一方で、日本人であることが仕事にデメリットを及ぼす場合もあります。

サービス業は、お客様のご要望に的確にお応えすることが仕事です。そのためには時間がかかることもあるのですが、ある時、台湾のお客様に、無視され後回しにされたと思われてしまったことがありました。

確実に対応するため状況を把握してから事を進めますが、日本とは違う環境なのでどうしても時間がかかることがあります。しかし、台湾のお客様がその辺を理解してくれることが少なく、国民性の違いを感じました

台湾で仕事をするために備えておくべきこと

ある程度の台湾の情報は頭に入れておくことが必要です。また、中国語も日常会話程度は覚えておいた方が良いです。

しかし、完璧に言葉を覚える必要はありません。片言でも良いと思います。言葉が不自由でも現地に行けば雰囲気で分かり合えることがあり、その気になれば身振り手振りでも伝わるからです。

職探しをする場合は、いきなり現地に出向いても時間が掛かり、効率が悪いかもしれません。海外専門の日本の就職エージェントを探すか、現地に友人を作ってアドバイスをもらえば、可能性は広がると思います。

台湾での生活に適応するには日本と比べないことが大切

台湾で暮らしていくには、台湾の風習や生活習慣等を学ばなければいけません。時には日本の習慣を忘れることが大事です。

例えば、日本人は時間に正確で、電車は予定時刻に到着します。しかし、台湾ではまずありえません。約束の時間に遅れてくることは日本では常識外れだと思われますが、その辺を日本と比べてしまうと納得のいかないことが多く、おかしいと思うこともあります。

日本の常識に当てはめるのではなく、現地の生活風習を理解することが、台湾での生活に馴染む第一歩だと思います。

最初は台湾の米が口に合わずストレスが溜まる

台湾での生活に適応するためには食生活に慣れることも大事ですが、私の場合、食生活に関しては慣れるのに時間が掛かりました。

日本人が普段何気なく食べているお米は、台湾にもあります。しかし、食感がわずかに違い、美味しく食べられるようになるまで時間が必要だったんです。台湾の人がみんな喜んで食べているのに日本人の私の口には合わず、一人だけ食事を楽しめませんでした。

それでも、食べ慣れると不思議なもので徐々に美味しくなっていき、食文化にも馴染んでいけたので、結局慣れるもんだなぁと思っています。

台湾では毎日が発見

台湾は戦争中に日本の植民地だったことも影響しており、街の中に日本文化があふれています。日本語の看板が目立ち、日本料理店も多く存在していて、日本にいるのではないかと錯覚する時もあります。

休日には日本料理を求めてレストランに赴くことが多く、日本の書籍を購入して日本の状況をつかむことも楽しみです。

また、台湾の友人もたくさんできたので、おすすめのスポットに連れて行ってもらうなど、毎日が発見の楽しい日々を送っています。

まとめ~その土地を好きなら困難も乗り越えられる

思い切って日本を飛び出し、台湾で職を得た友沢さん。日本との文化や習慣の違いに戸惑いながらも、留学時代の思い出の地で仕事や生活を楽しんでいるようですね。

海外就職には、やはり言葉の違いが大きな壁になることも多いですが、友沢さんのようにハンデを逆に生かし、日本語を使う職を選ぶというのも一つの手です。最初からあきらめる必要はありません

憧れの国、どうしても暮らしてみたい場所があるのなら、海外就職を考えてみてはいかがでしょうか?

 

ABOUT ME
アジアハッカー編集部
アジアで働くをもっと自由に。もっと身近に。 編集者はアジア在住歴10年。 中国、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア、香港、マカオなど東アジア・東南アジアで活動しています。