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フィリピンへ転職する方法とは?転職体験談から転職方法を解説

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私がフィリピンで転職した方法をご案内していきます。私が転職するにあたって求めたものは、自身の好奇心を満たす環境と、自身の目に見える形の成長です。

目に見える形と言っても実際に成長度合いは見えないのですが、現地語であるタガログ語のレベルアップをしたかったので、それが可能となる環境が欲しかったんです。異国での転職には、お金プラスアルファを手に入れられるものがある事がメリットと言えます。

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フィリピンでの転職先の探し方

パソコン

私が働いている日本語学校の教師という仕事は、インターネットで見つけました。もともと、フィリピンでレストランを経営していたので、勤め先が変わった訳ではなくて、自営業からの転職となりました。

やりたい仕事を日本語教師に絞って、ネットで日本語学校を見つけては、ホームページ記載のメールアドレスに履歴書を送りつける方法で、2つの学校から返信がありました。返信のあった2つの学校と面接をして、今働いている学校が、そのうちの1つになります。

フィリピンの面接対策と交渉術

部屋

私の場合、採用してもらう事以外に求める条件は、スグに仕事をさせてもらうという事でした。2次面接など複数の面接を重ねるのは、私にとって時間の無駄なので、トップの人と話してスグに決めてもらいたかったです。なので、面接を誰とするのかだけは事前に確認しました。

交渉術と言って良いかは分かりませんが、自分に対して自分が不安になるくらい自信たっぷりに断言して話すのは大事です。例えば「御社のお役に立てると思います。」という言い回しよりも「必ず御社に大きな利益となる事を約束します。」と言った方がインパクトあります。

採用するかどうかは、先方が決める事です。ウソにならない範囲で言い切りましょう。

フィリピン転職に必要な覚悟

部屋

海外で働く際は、日本と違う国である事を認識しなければなりません。日本で植え付けられた常識は、違う国に行けば通じません。

例えば、セブンイレブンのレジの前で並んでいた際に、立って待っている私を気にする事なく、どんどんと横入りして割り込んできて、自分の順番がいつまでも来なかったという事がありました。

「並んで待っている私が見えないのか?」と怒鳴り散らした経験がありましたが、日本の常識を異国で振りかざしても仕方がありません。この人達は頭がおかしいと思ったけど、冷静に考えれば、私がおかしいのです。

これまで培った経験を捨てて、ゼロからその世界を覚えていく覚悟が必要と思います。

言葉を覚える

フィリピンは英語が通じる国と言われています。確かに、アジアのどの国よりも英語が通じます。

ですが、フィリピン人が日常に使う言語は、決して英語ではありません。外国人とのコミュニケーションツールとして、英語を使用しているだけなので、やはり現地で使われている言葉を話した方が、現地の人だって嬉しいです。それは、言葉は、その国の文化だからです。

お仕事をするという事は、そこに住み、暮らすという事です。

うまい、ヘタではなく、言葉を覚えようという意識や、それを使ってコミュニケーションを取ろうとする心意気が大事だと思います。挨拶を現地語で言うだけで、一気に距離感が変わり、世界さえ変わった気になります。

フィリピンで転職するメリット

フィリピン人

フィリピンで仕事をするメリットは、ズバリ責任の所在のなさです。もともと、フィリピンでは客と販売する側との関係性が、日本とは反対です。客が金のチカラで、店側より上位の立場になったりしません。

なぜならば、店を運営するボスは、多くは店に在駐せす、スタッフに全てを任せています。スタッフは売り上げがどうであろうと報酬は変わらないので、面倒な客はお断りです。

日本では当然とも言うべきワンオペ(1人で全てを担当)の仕事、例えば牛丼屋でも店舗に10人以上のスタッフが出勤していて、客よりスタッフの数が多い時間帯の方が多いです。このグダグダ感がフィリピンの良いところです。

日本の仕事場で課せられる責任に対して、大きくストレスを感じていた方にとっては、心地よく仕事が出来るのではないでしょうか。

仕事のスタートはグダグダでも終わりはキッチリ

転職をする国としてフィリピンを選ぶ時点で、プライオリティ(優先順位)の最上位が給料(お金)と考える人は、少ないと思います。フィリピンで大きなサラリーを求めても、特別な技術のある仕事でない限りは、実現不可能と断言できます。

そんなフィリピンで仕事をしている現地人スタッフは、定められた時間通りに出勤するのが難しい人が多いです。フィリピンで遅刻はスタンダードなので、遅刻をしたくらいで咎められる事もないです。

ですが、終わる時間にはキッチリ終わります。仕事が17時までなら、17時前までに終わらないとならない意識があるようです。わずか5分でも終了時間を過ぎて仕事があれば、残業代を求めます。

文化の違う日本人にとっては、理解するのに時間を要しますが、低賃金で労働者を必要以上に働かせようとする経営者から労働者を守る為に出来たシステムなのだと思います。

フィリピン人と共に労働者の一員として日本人が働く際も、もちろんこのシステムが適用されるので、プライベートの時間を充実させましょう。

休みが多い

ホワイトカラーな仕事の場合、当然ながら土日はお休みです。フィリピンの祝日は異常に多い感じを受けますが、祝日もお休みです。

それ以外に、台風の警報レベルが高いと休みになるのですが、この回数がかなり多いです。洪水状態になるエリアが多く、そうなると完全に交通機関が麻痺するので、休みになるのも仕方ありません。

フィリピンはいつも夏みたいな感じですが、4月から5月にかけて1ヶ月前後の夏休みがあったりもします。学校は2ヶ月ほど休みです。他に、日本のお盆休みのようなものが11月にあって1週間から2週間休みになったり、クリスマス休暇で2週間くらい休みになったりもします。

リゾート地がいっぱい

フィリピンには世界有数のリゾート地がたくさんあります。海も山も、日本で見てきた景色と、色合いが全く違います。日本からだと何万円も費用をかけ、1日飛行機に乗って、やっと見る事ができる景色に何百円かバス代を払うだけで、すぐに行けてしまうんです。

仕事場で仲良くなった同僚などは、休みの日に遊びに行こう!休みの日に家に遊びに来い!など、たくさんのお誘いをしてくれます。旅行者が何万円も支払ってホテルに泊まっている観光地に、無料で宿泊できたりしてしまう事も度々あるのです。

フィリピンへ転職体験談

フィリピン

私の現在の仕事ですが、フィリピンで日本語を教える教師をしています。生徒達は皆、日本で実習生として働きに行く子達です。

私が働いている学校では、主に自動車のメカニック、介護の実習生に日本語を教えています。その中でも、私が担当するのは、介護の生徒達になります。

私は日本語の教え方について勉強した事はありません。面接前の募集要項には、学校側が持っているオリジナルの勉強法があり、それを習得するという事になっていましたが、実際には何も教えてもらう事なく、ぶっつけ本番で先生になりました。

そんな状況でも結果を残し、日本語能力試験をパスさせるのが、私の仕事です。

日本語能力試験とは

勉強

私が学校で日本語を教えている生徒は、日本で働くためにN4というレベルの日本語能力試験にパスする必要があります。このレベルがどの程度かと言うと、小学校4年〜5年生に相当する日本語レベルなのだそうです。

ひらがな、カタカナはもちろん、漢字も1000文字近くまで覚えなくてはなりません。漢字は1つで、訓読み、音読みなどいくつかの読み方がありますから、かなりの量を覚える事になります。

文字、語彙、読解、リスニングと科目が分かれており、テストの種類によっては、これに記述が加わります。日本人でも、国語が得意でない方は満点を取れないレベルです。

日本語能力試験をパスさせる

教室

私が仕事として課せられたミッションは、この日本語能力試験を短期間にパスさせる事です。いくつかある日本語能力試験の中でも、一番簡単なJLPTという規格のテストだと、テストの申し込みが半年も前になる関係もあって、別の少し難しいテストを受けなければなりません。

学校には、実習生を送ってほしいという日本側からのリクエストがたくさんあるので、少しでも短期間でパスさせなければなりません。通常だと半年から1年の勉強期間を持って、一番簡単なJLPTという試験に臨むのですが、私の学校では3ヶ月でパスさせる事を目標としています。

日本に行く外国人実習生の経済的負担

通常だと半年以上をかけて勉強した上で受けるテストを半分の3ヶ月でクリアさせなければならないという過酷なミッション。もちろん、勉強するのもテストを受けるのも私ではなく生徒になるので、一番大変なのは当の本人である生徒です。

激しく大変なミッションではあるものの、生徒たちにとっては良い部分もあります。勉強する期間が短ければ、仕事ができない期間が短くなるので、経済的な負担が減ります。

日本に行く実習生は、どの国の実習生も少なからず借金をして、日本語を勉強しています。早く日本に行ければ、借金の金額は小さくなり、日本で働く事で早く借金の返済ができるのです。

フィリピンスタイルとジャパンスタイル

基本的に生徒は学校に下宿しています。そうしなければ、学校に生徒が来るのかどうか誰も管理できません。時間もアバウトなのが基本です。

アバウトなのですが、決められた時間よりだいぶ早く来るという意味でのアバウトはありません。必ずと言って良いほどに、全ての生徒が遅れてやってきます

フィリピンスタイルなので、生徒だけでなく、学校の事務方も先生もみんなが遅れてやってきます。そんな環境の中で、短期間でテストに合格させないといけないので、生活習慣や約束事を生徒に守らせるなどのジャパンスタイルを徹底する事が最初の仕事です。

適当にやっても真面目な人?

フィリピンで日本人が働くと、日本人がダラダラと適当にやっていても、フィリピン人には真面目な人と評価されます。日本人とフィリピン人とでは、人生の中における仕事に対するプライオリティが違います

仕事だけでなく様々なプライオリティが、日本人とは異なります。例えば、日本人は面識も無い他人に対して迷惑をかけていないか気を配ります。

ですが、フィリピン人の場合は、自分に対してや、家族に対してのプライオリティが非常に高いので、仕事は二の次の考えになります。自分もしくは家族のイベントがあれば、仕事を休むのは当然という考えです。

そういった考え方の違いもあって、自然と他人に迷惑をかけない、仕事先に迷惑をかけないと気を配ってしまう日本人は、真面目な人との評価をフィリピン人にされる事となるのだと思います。

まとめ

フィリピンで転職をした私の経験談を綴りましたが、ご参考になりましたでしょうか。

今、現在日本にいて、何の不満も無いのであれば、日本で継続して働いた方が良いと個人的には思います。

ただ、日本でストレスを抱えて生きている人は、環境を変えてみるという考えを検討しても良いかもしれません。世界は広いので、自分にあった国を見つけられるかもしれません。

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ABOUT ME
アジアハッカー編集部
アジアで働くをもっと自由に。もっと身近に。 編集者はアジア在住歴10年。 中国、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア、香港、マカオなど東アジア・東南アジアで活動しています。
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