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韓国就職の実情は?韓国で働いてみて感じたマイナスな一面とは

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流暢な外国語で仕事を上手にこなしたい!好きな国に住んでいろんな経験を積みたい!など、海外就職に憧れている人も多いでしょう。

私は、20代で韓国のローカル企業に現地採用で就職し、韓国で約10年間働いています。韓国で仕事するにあたって、日本では味わえない素晴らしい魅力がたくさんあります。一方で、海外就職だからこそ体験した辛い出来事もありました。

そこで、私が考える韓国で働くうえでのデメリットをご紹介します。

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韓国で働くことのデメリット

じっくり慎重な対応はNG

パソコン

韓国は、気が早くせっかちな人が多いため「パルリパルリ(早く早く)文化」と言われます。何事もスピーディーに進み、働くうえでも素早い対応や結果が求められます

日本は、重要な案件ほど比較しながら慎重に進めます。しかし、韓国は時間が勝負!例えば、企画を考えるためのベンチマーキングを1日で仕上げたり、取引先から翌日までに結論を出すよう言われたり、外注の委託先を1週間以内に決めて契約まで終えたりなど、当初は戸惑いました。

また最初のころは、「ここは日本ではないのだから、早くしなさい」と上司に叱られたものです。日本の感覚でじっくり時間をかけて働いていると、仕事ができないと判断されることがあるので要注意です。

外国人という甘えは通用しない

ミーティング

私は現地採用で就職したので、現地スタッフと同レベルの結果を常に期待されました。いくら外国人だといえ、会社の立場からすると関係ないのです。プレゼンテーションや企画書、報告書の作成なども、韓国語が完璧でないからという理由は通用しません。

私がまだ韓国就職して間もないころ、韓国の事情やトレンドの傾向などを把握できていないにも関わらず、ほかの社員と同等の意見を求められました。

言葉に自信がない、韓国文化にまだ慣れてないという場合は、事前に事情を説明し上司や同僚に了承を得るほうがよいでしょう。そうするとスタッフも状況を理解し、辛い思いをすることも減るはずです。

制度が不十分な中小企業

オフィス

会社の規模にもよりますが中小企業の場合、有給休暇や給与、福利厚生などの制度が整っていないケースも多々あります

思いどおりに休めない会社も

2019年現在、韓国の勤労基準法で、有給休暇の日数は勤続年数が1年未満の場合11日、2年目からは15日と定められています。

大企業や規模のある会社では、きちんとこの制度が守られていますが、従業員の少ない会社やスタートアップ企業、ベンチャー企業の場合、基準法どおりに社員が有給休暇を取得できないこともあります。

私が今まで勤めたなかで、有給休暇が10日もない会社も存在しました。就職はしませんでしたが、面接の際に「弊社は有給休暇はありません」と宣言する会社もありました。さらに、病欠を認めない会社もあり、体調不良で出社した苦い思い出もあります。

サービス残業は当たり前

OECDの2018年度調査によると、韓国の年間労働時間の平均は2,005時間で、OECD加盟国34カ国のうち3位を記録。世界でも韓国は労働時間が長い国として知られています。

韓国の勤労基準法により週52時間の労働が定められていますが、勤務時間外の残業や休日出勤をする人も少なくありません。また、大企業の場合、これらに伴う手当てや食費が支給されますが、中小企業であれば無償で働くこともあります。

さらに、自分の仕事が終わっても上司や同僚が退社していないと帰りにくい社風のため、サービス残業が当たり前の会社も多く存在します。

まさかの給料遅延

大企業ではほとんどありませんが、規模が小さい会社やフリーランス契約などの場合、給料が未払いになることがあり、実際に私も経験しました。知人の会社や単発の仕事をした際に、給料が遅れたことが多かったです。

こういう場合、会社の経営悪化などの理由もありますが、支給自体が忘れられていることも多いので遠慮せずに催促する必要があります。また、当初より少ない額を支給されることもあるので、その際も雇用者に確認するようにしましょう。

ビジネスでも情には勝てず

ビジネス

韓国は、情の国ともいわれます。日本は「親しきなかにも礼儀あり」という言葉がありますが、韓国は親しいほど情に訴える傾向が。

それはビジネスでも同様、親しくなった同僚や取引先から、規則に反する要求をされることもありました。締め切りが過ぎているにも関わらず対応するように、業務外の案件を解決するようになど……。

私ができる範囲であれば協力するのですが、お願いを引き受けたことで害を被ったり業務量が増えたりすることもあり、その都度苦労した覚えがあります。

帰国のたびに辛い出費

スーツケース

韓国は日本と近いため、私は年に1~2度は帰国しています。毎回待ち遠しいほど楽しみにしているのですが、飛行機代を含め現地での交際費のほか食費、日本食品や必要な物品の購入など、発生する費用は少なくありません。

また、帰省以外に冠婚葬祭のために帰国することもあり、思いのほか出費がかさむことがあります。さらに海外旅行をすると金欠になることも。海外就職を考える際には、このような帰国費用も念頭においておくとよいでしょう。

まとめ~理不尽なことが起きたらすぐに相談

韓国で働く際に、損をしたり被害にあったり不利な立場に直面したりするときは、我慢せずに必ず上司や同僚に報告、相談するようにしましょう。自力で解決できない場合は、友人や知人の助けを求めるのも手です。

また、韓国語が流暢な場合は、雇用福祉センターや無料法律センターに相談するのも方法です。外国人だからといって縮こまらず、不条理な出来事が起こった場合は間違いを訴えるようにしましょう。

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ABOUT ME
アジアハッカー編集部
アジアで働くをもっと自由に。もっと身近に。 編集者はアジア在住歴10年。 中国、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア、香港、マカオなど東アジア・東南アジアで活動しています。
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