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韓国の貿易機関で働く!韓国の展示商談会での一日のタイムスケジュール

韓国では一日何時間働くのでしょうか?そしてどんな一日を過ごすのでしょうか?

海外で働くことは、旅行や留学とはひと味違う未知の世界の始まりです。日本と似ていることもあれば、日本との違いに直面することも多いのが韓国での勤務です。

貿易機関で働く私の仕事は、韓国企業の海外進出を支援すること。具体的には、韓国での展示会に日本企業を招待し、商談会を通して韓国製品の日本販路を広げる役割を担っています。

では、韓国で展示商談会が開催される一日のタイムスケジュールをご紹介します。

韓国で働く一日:朝

6:00 起床・朝食・準備

長い一日の始まり。

仕事中は歩き回るため、朝ご飯は欠かせません。パンとコーヒー、ヨーグルトの朝食をとり、出かける準備をします。

一日の商談スケジュール表、韓国および日本の企業リスト、展示会のパンフレットは必需品です。

家を出発

直接展示会場へ向かうのではなく、まずは日本の企業の担当者が宿泊するホテルへ出迎えに行きます。

ホテルは立地が良く、地下鉄やバスで行けるところが多いため、交通に不便はありません。ただ、ソウルは車が多いため、渋滞する時間帯を避けて出勤する方が賢明です。

韓国で働く一日:午前

7:30 宿泊先ホテルに到着

日本の企業の担当者が宿泊するホテルに到着。通常は、お伝えしている集合時間の約30分前にはロビーで待つようにしています。

担当者がロビーへ下りてくる前に念のため、展示会場行きの専用バスの停車場所と出発時間を再確認します。

担当者は初めて会う場合も、すでに面識のある場合もあります。初めての場合は、こちらから探して声をかけ、丁寧にご挨拶とその場で名刺交換をします。

そして、だいたいの一日のスケジュールをお伝えしたあと、専用バスへご案内します。

9:00 展示会場到着

宿泊ホテルから展示会場までは専用バスで40分程度。高速道路を通りますが、下りのため渋滞の影響はありません。

展示会場は非常に敷地が広く、端から端まで歩くと約30分かかります。そのため、なるべく最短距離でご案内できるよう商談会の建物と位置をしっかり頭に入れておきます。

午前の商談会開始

展示会場に到着後、そのまま商談会場にご案内し、専用ブースにて韓国企業との商談会が始まります。

専門の通訳が配置されていますが、韓国企業とのマッチングに問題がないか、円滑に商談が進んでいるか、ブースを巡回しながら見守ります

10:00 展示会場案内

日本企業の中には、商談会をせず、展示会場のみ見学するところもあります。その場合は随時、担当者と連絡を取りながら、必要に応じて展示会場の案内と通訳を行います。

出展企業は3,000社を超えるため、全体的な出展ブースの位置を頭に入れておき、円滑にご案内できるよう心がけています。

韓国で働く一日:午後

12:00 昼食

韓国

午前の商談会が終わると、同じ展示会場の中のレストランで昼食をとります。できるだけ日本の企業の担当者と一緒に昼食時間を過ごすことで、より親密な関係を築けるようになります。

個人的な話も交えながら、相手がどんな韓国製品に興味を持っているか、また今後、韓国企業との取引をどうしたいと思っているかなどを聞き取り、今後の業務に役立てるようにしています。

13:00 午後の商談会開始

商談会が再開すると、午前と同様、トラブルのないよう万全を期します。万が一、韓国企業側に問題があった場合は、直接ブースに入って即時に解決します。

14:00 展示会場案内

企業によっては午後に展示会場に到着することもあるため、担当者と連絡を密に取りながら随時、通訳・案内を行います。

17:00 商談会終了

一日の商談会が終わると、商談内容を振り返ったり、興味を引いた製品や取引の可能性について探ったりします。

また、帰国後のケアもあわせて、日本の企業と今後の方針について協議します。

18:00 宿泊ホテルへ見送り、業務報告

韓国の夕方

専用バスにて担当者を宿泊ホテルへお送りします。韓国は英語が通じないことも多いので、夕食場所に困っている場合は希望に応じてご案内します。

全ての業務が終了すると、上司へ電話で報告します。

韓国で働く一日:夜

19:00 帰宅、夕食

帰宅したら、夕食の準備をして少しずつリラックスモードに切り替えます。

疲れたときには大好きな辛い韓国料理が食べたくなることが多く、自宅でも韓国料理をよく作っています。もちろん、冷蔵庫には韓国料理の材料や調味料を常備しています。

21:00 翌日のスケジュール確認

夕食を終えると、翌日のスケジュールや持ち物を徹底的に確認しておきます。商談が円滑に行われるよう、念には念を入れて確認作業を行います。

22:00 入浴

韓国の家は欧米同様、浴室とトイレが一緒になっています。浴槽はある家とない家がありますが、あってもシャワーのみで済ませるのが主流です。

私も、浴槽に浸かってゆったりと一日の疲れを癒したいところですが、韓国ではシャワーのみで我慢しています。温かいお湯で疲れを洗い流します。

23:00 就寝

シャワーのあとは、なるべく早く布団に入ります。一日中歩き回った足をマッサージし、ぐっすり寝て翌日に備えます

まとめ~海を越えたビジネスには準備が必要

展示商談会が開催される日は、準備にかなりの時間を費やします

企業にとっては、その商談会が予想以上の利益に結びつくこともあれば、無駄な時間になってしまうこともあり得ます。特に、海を越えたビジネスでは直接顔を合わせて協議する機会もほとんどなく、誤解やわだかまりが生じやすいもの。

そのため、できるだけ商談会の場で疑問を解消し、信頼関係の基礎を築いておく必要があるのです。

商談会の状況によっては時間外労働も多くなりがちですが、私は日本の企業と多くの時間を共有できるタイムスケジュールを組むようにしています。

ABOUT ME
アジアハッカー編集部
アジアで働くをもっと自由に。もっと身近に。 編集者はアジア在住歴10年。 中国、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、ミャンマー、インドネシア、香港、マカオなど東アジア・東南アジアで活動しています。
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