日本のすぐ隣で、東京からも約2時間の飛行時間で到着する韓国。文化も似ており、「海外移住」といってもハードルが低く感じる人もいるかもしれません。実際に住んでみると、思っていたよりよい部分、また思いもしなかった悪い部分が色々とあります。
今回の記事では、「これから韓国に移住したい」と考えている人や、「海外移住したいけれどどの国がよいかまだわからない」という人に向けて、様々なポイントから韓国に住むメリットとデメリットをご紹介します。
- リクルートエージェント:初めての海外転職の方
- JACリクルートメント:外資系・キャリアアップしたい方
- ビズリーチ:職務経歴書まで記入すると企業からオファーあり
韓国の治安
韓国の治安は世界的に見るとかなりよい方です。ですので、韓国での生活は治安の面ではメリットが多いといえるでしょう。日本と比べるとやはり日本のほうが治安がいいことは確かですが、女性がひとりでも割りと安心して暮らせる国だと思います。
監視カメラの設置台数もかなり多く、店だけではなく住宅地やちょっとした通りにもあり、犯罪抑制になっています。
私自身も今までひとりで歩いて危険を感じたことはありません。治安の面を重要視する人には韓国はよい移住地だといえます。
- メリット:女性ひとりでも安心して住める
- デメリット:特になし
韓国の気候や災害
気候は日本とさほど変わりがないですが、実感としては夏の暑さと冬の寒さが日本より少し厳しいと感じます。冬に雪は降らないものの、ソウルは肌が痛いと感じるほどの寒さになります。
また、韓国は日本とは違って地震などの災害はかなり少ない国です。しかし、最近は中国からのPM2.5が年々ひどくなっています。特に冬~春にかけては、「外出を控えるように」という警報が何度も発せられるくらい空気が悪いです。
そのような日には窓を開けることもできないし、外出時にはマスクが必須です。韓国で生活する人たちはいつもPM2.5の濃度をチェックしています。
- メリット:気候は日本とほぼ同じ、地震などの災害が少ない
- デメリット:PM2.5がひどい
韓国の言語
言語は、韓国語ですがソウルだと日本語や英語が堪能な人も多いです。韓国語は日本人にとってはほかのどの外国語よりも習得しやすい言語だといわれています。文法や語順もほぼ日本の物と同じで、発音が似ている単語が多いため、そんなに苦労することなく話せるようになる人が多いです。
文字のハングルもかなり覚えやすく、読むことは1~3日でマスターできるほどです。韓国語がわからない状態でも挑戦しやすい外国語なので、「英語は少し自信がないけれど外国に住んでみたい」という方にはおすすめです。
ただし、日本語に比べると複雑な発音があるのでその部分は大変ですが、中国語や英語と比べても易しい方だと言えます。
- メリット:習得しやすい、ハングル文字が簡単
- デメリット:発音が日本人にとって少し難しい
韓国の人々と文化
文化は日本と近い部分もあれば、やはり違う部分もあります。しかし、ほかの国と比べると比較的似ている部分が多く、日本人にとっては馴染みやすいかもしれません。
食事は辛いものが確かに多いですが、辛くなく日本人の口に合うものも多いです。最近は日本食が流行しているので日本の調味料も手に入りやすく、日本食レストランもたくさんあります。
店のホスピタリティは、日本人の感覚だと少し対応が丁寧ではなく、冷たかったり、荒かったりすることが多いです。
また、儒教の国なので目上の人を敬うという気持ちが日本よりもかなり強く残っています。よく大阪と韓国の雰囲気は似ていると聞きますが、韓国はエネルギッシュな人や、情に厚い人が多いです。
- メリット:日本と近い部分があり、人々はエネルギッシュで情に厚い
- デメリット:ホスピタリティはあまりよくない
韓国の仕事
日本企業や日本に支社がある会社、日本に関連した仕事がほかの国に比べても多い方だと思います。また、最近は日本語を学ぶ韓国人も増えており、日本語教師なども需要が高まってきています。
韓国語が流暢であれば選択肢が増えますが、韓国語がそこまで上手ではなくてもできる仕事はあります。
しかし、韓国は「長時間労働」でも名高い国です。もちろん、職種や職場にもよりますがヨーロッパのように余裕のある仕事のスタイルではありません。
最近はどんどん仕事環境や待遇も改善されてきてはいるようですが、世界レベルで見ると働き方や環境はよいレベルだとはいえないでしょう。
- メリット:仕事が比較的探しやすい、チャンスが多い
- デメリット:仕事環境が世界的に見るとよくない
韓国での生活費
物価
以前は物価が日本より安いといってショッピング旅行に来る人々も多かったですが、現在では物価は日本とほとんど変わりません。
ただし、タクシーやバス、電車などの交通費は日本の半分~3分の2くらい安いです。美容室のカット代も日本の半分くらいの値段で、物の価格は日本と変わりませんが、サービスの価格は日本より安いものが少し多いです。
家賃
家賃については、大きく分けて2種類のシステムがあります。1つは日本と同じように毎月支払う「ウォルセ制度」。もう1つは、大きな額を保証金として大家さんに預け、月々の家賃を払わず、契約が終わって家を出るときに保証金を全額返してもらえる「チョンセ制度」があります。
ローンをする場合もありますが、ある程度まとまった額を用意できれば日本に比べて家賃はかなり抑えることができます。ウォルセ制度でも、東京に比べると家賃は多少安いという印象です。
- メリット:生活費は東京で住むよりも抑えることはできる
- デメリット:家賃を抑えるにはある程度まとまった額の保証金が必要
韓国はIT社会
韓国で生活する人が口をそろえて言うのが「インターネットが早い」ということです。ITがかなり発達しており、インターネットやそのほかのITサービスがとても早くて便利です。
私自身が生活して、とてもよいと感じているのがキャッシュレス社会で、現金をほとんど使うことがないところです。コンビニや小さな店でも気軽にカードを使え、カードのアプリもよくできており、お金の管理も楽にできています。
日本でも近頃キャッシュレス化が進んではいますが、韓国のほうが何歩も先を行っています。
- メリット:IT社会が進んでおり、便利なことが多い
- デメリット:特になし
韓国の子供の教育
日本でも「お受験」などもあり、教育熱心な両親もいますが、韓国は学校以外の私教育にものすごくお金をかけている印象があります。今や、学生で学校のほかに塾や習い事に通っていない人はほとんどおらず、「通わなければいけない」雰囲気さえあるといいます。
日本とは違って部活動がなく、放課後は学校で自習をしたり塾で勉強をして、家に帰るのは夜10時過ぎという中高生も多いです。
これがメリットになるかデメリットになるかは人によって違いますが、私個人的には教育費が嵩むこと、子供の自由な時間がないことがデメリットに感じました。
家族で移住を考えていたり、将来韓国で子育てを考えている人はこの部分も留意するよいと思います。
- メリット
- デメリット:教育にかなり力を入れている
まとめ
韓国は90日間までならビザなしでも滞在できますし、30歳以下であればワーキングホリデービザで滞在、仕事をすることも可能です。完全に移住する前にお試しで何カ月か滞在し、生活を体験してみることもいいと思います。
外国移住を考えているけれど、「不安がある」「勇気が出ない」という人でも挑戦しやすい国です。今回ご紹介した韓国に住むメリット、デメリットを参考にして、ぜひ韓国での生活も選択肢に入れてみてください。
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